女子学生寮
まず、女子学生寮に入居する子のほとんどが地方出身者です。初めて親元を離れ、東京に出てきて一人暮らしをすることになります。
女子学生寮には住込みで館長夫妻が常駐しているため、東京で子どもを初めて一人暮らしをさせる親としても安心感があります。しかし、女子学生たちが東京の生活に慣れ、学業やバイト等で忙しくなってくると、門限のある寮での生活が窮屈なものになってきて、1年〜2年という短期間で退去するという傾向が見られました。
そこで、私たちが女子学生寮を運営するにあたり、少しでも長く学生たちに入居してもらい、居心地の良い寮生活を送ってもらうためにまずは入居者の不満や問題点を探るためアンケートを実施しました。
そこで見えてきた問題点は、
・門限がある
・ネットワーク環境を改善してほしい
・コンビニが近くにないため、食料の買い出しが不便
・居住者同士の交流がほとんどない etc...
ということでした。
そこで私たちは、問題を解決するために色々なことを試みました。
■新入生歓迎会&クリスマス会
大学では1・2年と3・4年で校舎が変わるため、校舎の場所がかわっても少しでも長く入居してもらえるよう入居者同士のコミュニティを深めるための試みとして、1年に2回ほど会を催しました。
また、入居者の満足度を高めるための試みとして
- サイクルポート(自転車置き場)の新規設置
- コミュニティルームにコピー機設置
- コミュニティルームのトイレにウォシュレット設置
- コミュニティルームのテーブル、椅子新規設置
- コミュニティルームにWi-Fiの設置
- コミュニティルームに自販機設置(飲料、軽食の自販機)
- コインランドリー設置
- カードキー設置(門限の緩和のため)
以上の試みをすることで、入居率&入居者の定着率が上がりました。